…と言ったはいいものの。 まずは自分の仕事片付けてからだから、今夜は本当に帰れないな。この歳で徹夜はつらいんだよなぁ… はぁ、と肩を落として書類を抱え会社の廊下を歩く。 けど私、よっぽど峰岸さんに嫌われてるんだなぁ…。こんな風に追い込まれるとは…女って恐ろしい。 コーヒーでも買おうかな、と自販機のあるロビーへ向かおうとしたその時 「あー、すっきりしたぁ」 「…?」 聞こえたのは、峰岸さん含めその周囲の派遣社員の女の子たちの声。