みるみるうちに決まっていく食事の約束。その時、ピリリ…と携帯が鳴り出した。 「?あ、峰岸さんから電話…」 ーピッ 「はいもしも…」 『稲瀬さぁ〜ん!どこ居るんですかぁ〜!わかんないことだらけなんです助けてくださぁ〜い!!』 「…はーい今戻りまーす」 それはオフィスからのSOSで、電話を切っては席を立つ。 「ごめん、先戻るね」 「あ、はぁ」 そして荷物をまとめると、食べかけのホットサンドを持ったまま会社へ小走りで向かった。 「……」