思い切り安心して息を吐く私に、田口くんは部屋の隅に干していたシャツを取り着替え出す。 「で、悪いとは思ったんすけどスーツとか脱がさせて貰って、俺のシャツも勝手に洗濯させてもらいました」 「あ!服大丈夫だった!?」 「シャツとズボンは何とか。…上着はさすがに洗濯出来ないんで捨てましたけど」 「うわー!ごめん!本当ごめん!!」 上着ダメにするってどれだけ勢いよく吐いたの私!! 「…いや、別にいいんすけど」 思い切り頭を下げる私に、田口くんは身支度を終え玄関へと向かい歩き出す。