ロンリーファイター






『実家から会社まで遠いんだよなー』

『私も。乗り換えが面倒で』

『…あ、じゃあお互いの中間地点に一緒に住む?』

『え!いいの!?』





そんな軽いノリで話は決まり、始まった同棲。





『ただいまー』

『おかえり。今ご飯作ってる』

『またカレーか?』

『今日はカレーうどん!』





律は料理が下手くそで、得意料理と呼べるものはカレーだけ。おかげで当初は週4でカレーだった。

けど今となっては、和食も洋食もそこそこ出来るようになって、時間がある時は手の込んだ弁当まで作ってくれることもある。





『本買ってきて作ってみたんだ』





その努力も、俺の為だったことに今更気付く。