ロンリーファイター




「あんたって男は本当…女にメールしてるわ、会社の人には迷惑かけるわ…どうしようもない男ね!!」

「どうしよーもないってなんだこらー!」

「どうしようもないでしょうが!もういい!あんたとはもう無理!あたし朝になったら出て行くから!」

「かってにしろー!」

「っ…勝手にするわよ!!」



律はそう怒鳴り、バンッ!とドアを閉め奥の部屋へと戻って行った。



「あーあ…」

「どうするのよ、あんなに怒らせて」

「しらねーよ!」





無理?出て行く?

そこまで言うなら勝手にすればいい。俺は強制したわけでもないし、居てくれとお願いしたわけでもない。

何となく始めた同棲がそのまま続いているだけ。



(…別に、律じゃなくたって)



そんな投げやりな気持ちで、そのまま眠りに落ちた。