『石田。よかったら連絡先、交換しない?』 『えっ…は、はい』 人見知りな彼女の壁は分厚くて、近付くことも一苦労だった。 けど隣にいると柄にもなく緊張して、横顔一つに心が音を立てて 彼女のことが、好きだった。 好きで好きでどうしようもなくて、いつも通りの上手い言葉も出なくて 絞り出した告白の言葉は 『詩織』 『…?』 『結婚、しない?』 『……』 まさかの、プロポーズ。 『…はい』 しかもまさか彼女もそれに応えてくれて、俺と彼女は“夫婦”となった。