「そういえば、その管理部の石田さん?今度お見合いするらしいよ」
「…は!?」
すると突然の椎菜の言葉に、俺は思わず声をあげる。
「?そうなんすか?」
「うん。この前部長が嫌味っぽく言ってた。『前にお前が社長息子を振るなんていう失態を犯してくれた分を挽回する為に、今度は石田を紹介することにした』って」
『まぁ、お前のようなガサツな女とは天と地ほどの差があるいい子だ!社長息子も気に入るだろう!』
そんな風に嫌味たっぷりに笑う部長の顔が目に浮かぶ…。
「…へぇ」
彼女が、お見合い…か。
結婚して、幸せになるんだろうか。
(…それなら、いいな)
俺には、してやれなかったことだから。



