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「そこまでいったら、向いてないんでしょうね。結婚」
「……」
その夜。行きつけのハワイアンレストランにて、可愛げのない顔をした田口は俺に容赦なく言い放つ。その隣には、苦笑いでビールを飲む椎菜。
「…おい、俺は今日椎菜だけを誘ったんだぞ。何勝手について来て痛い所突いてんだよガキ」
「彼氏なんで。滝さんみたいな男と二人きりとかさせられないっす」
「こいつ…付き合った途端俺に強気に出やがって。なぁ椎菜、やっぱりこんなガキより俺と付き合い…」
「ませんけど」
迷うことなくズバッと切る椎菜に、俺はがくりと肩を落とす。



