涼平くんと同じ歳くらいの女の子。
違和感なくよく似合っているその子たちに、また思い出すのは昨日の言葉。
『本気にしないでよ?』
(…ない。絶対ない)
涼平くんはそういう人じゃないし、ちゃんと本気でいてくれてる。
…けど、負担だったりするのかな。
私の年齢を見た時に、結婚とか考えて少し戸惑ったりするのかな。
そのうち若い子の方がよくなったりして…私のことおばさんだと思うようになったりして…
(いやー!!考えたくない!!痛い!胸が痛い!!)
黙ってるだけでどんどん膨らむ嫌な想像に、私は頭を抱え涙を堪える。
「…新宿店の様子見にいってきます…」
「?おー、気を付けて」
そして力無い足取りで、フラフラと会社を後にした。



