「…はぁ…」 「?椎菜、どうした?」 「滝さん、私っておばさんですかね…」 「へ?おばさんじゃねーだろ。若くもないけど」 「うっ…」 そうだよね、若くはない。少なくともあの歳の子から見ればそれなりの年齢に見えるわけで…。 「…はぁ、」 また溜息をついて、私は窓の外を見る。 すると会社前の道では、涼平くんが大学の友達であろう男女数名と別れ会社へ入ってくるのが見えた。 「……」 (何気に涼平くんって友達多いなぁ…)