ロンリーファイター




「そんなオバさんが、ハタチの子相手にしてて恥ずかしくない?」

「…、」

「どうせすぐ結婚だ妊娠だって焦るでしょ?大変だよねー。でもだからって、本気にしないでよ?」

「…?」

「涼平はまだ若いんだよ。今が一番楽しい時期なの。あんたみたいなオバさん本気で相手にしてるわけないんだから」

「……」



グサリと、刺さる一言。



「でも遊びでもこんなオバさんのどこがいいんだろ。あ、お金とか?」

「なっ…」

「…ま、いいや。涼平に会いに来たけど今日はこれで帰る」



クス、と笑う顔に込められた悪意を感じると、彼女はくるりと背中を向けスタスタと歩き出す。



「じゃあね、オバサン」

「…!」



おばさん…

おばさんって…

おばさんって…!!



(何よあれー!!!)