ロンリーファイター




(…だ、ダメだってば…!)


離れなきゃ、そう手でその体を押してみるけれど、しっかりと抱き締めるその腕はびくともしない。



「…、」



それどころか顔はこちらへと近付いて、私の額にちゅ、とキスをする。それに戸惑う隙も与えずに、そのまま唇は頬へと触れた。



「…!!」



よ、酔っ払いすぎ…!!

どっどうしよう…嬉しい、けどさ、ドキドキしすぎて…その、あの、えとっ…



「あの、田口くん?ちょっとストップ…」

「んー…」



そして彼は抱きしめた形のままヨタヨタと歩いて、そのまますぐ傍のベッドへボスン!と倒れ込んだ。