え?へ?? じゃ、じゃあ俺、まさか…滝さんに、からかわれた…!? 驚きと戸惑い、それ以上に込み上げたのは安堵からくる脱力感。 「っ〜…はぁ…」 それらに俺はへなへなと、その場にしゃがみ込んだ。 「?田口くん?」 よかったような、よくないような… 結局俺一人、あの人に遊ばれてたわけだ…。 「??」 「……」 同じようにしゃがんではこちらを覗き込む顔は、相変わらず状況を把握していないといった表情。 すると唐突に椎菜さんは、俺の頭をくしゃくしゃと撫でた。