「あーでも何となくわかるわ」
「え?お前も?」
「時々稲瀬、ワイシャツの胸元からちょっと中見えたりしてるじゃん?ああいうの見るとさすがにドキドキするっていうか…」
「っ…」
その更なる一言に落ち着ける訳がなく、俺はグラスをドン!!とテーブルへ勢いよく置いた。
「!?なっ何だよ田口…」
「へ?あ、いや何でも…」
「??」
(って俺、何一人で取り乱してるんだか…)
いや、でも胸元とか…やっぱりそういう所は不用心なんだな。…今度それとなく言っておこう。
「お先に手羽先とサラダでーす」
運ばれて来た料理に、俺は早速箸をつける。
「でも確か、滝さんって稲瀬のこと好きなんだろ?」
「…!?」
は!?
滝さんが、椎菜さんを?



