「初めまして!佐藤千夏です!」
「初めまして、稲瀬…」
そうよくよく見てみれば、その子は
『一日遅れのサプライズだよー♪』
あの日、田口くんの家に訪ねてきていた子たちの一人で…
「…あ」
「!あー!!」
互いに顔を合わせると、その子も思い出したように声を上げた。
「?知り合いなのか?」
「え!?し、知り合いっていうか…」
「この前涼平の家にいた人!!うわー!会社の人だったんだぁ!あ、だから…」
「涼平って…お前まさか田口と!?」
「ちっ違います!ただ一緒に食事しただけでっ…」
「あれ、じゃあ本当に彼女ではないんですか??」
「だから違う!違います!」
必死に否定する私に、その子…佐藤さんは長い睫毛をパチパチとさせる。



