食事中、私たちの間に会話は存在しない。けれど私は、そんな静かな空間に満足している。
 彼が私の手料理を食べて、その疲れ切った表情をほんの少し緩めるのを見るだけで十分幸せだし…普段はゆっくりと食事をする人なのに、私の手料理が気に入ると箸を進めるスピードを極端に上げるから。