『ピンポンパンポーン。夜の7時になりましたぁ!すごろくは、終了です!では、みなさん?きた道を戻って最初にいた場所へ戻ってください。』
そして明日香は、きた道を戻った。後ろから、夏子が走ってきた。
『明日香ぁ、もう疲れたよぉ初めて1人で、すごろくなんかしたぁ(笑)すごろくで何時間もかかる?てかゴールなんてないよね。あーあ、つっかれたぁ』
『ホント疲れた。』
そのまま2人は、無言のまま最初にいた場所にもどっていった。4組は、ほぼ集まっていた。3組は、3分の1程度しかもどっていなかった。
『ピンポンパンポーン。きた人は、綺麗にならんでくださいね。並び方は、来た人順でお願いします。』
5分後、3組も4組もそろった。
『ピンポンパンポーン。では、5分以内に男女別々に4人か3人グループを作ってください。では、スタート。』
みんなは、いっせいにうごきだした。明日香は、まず夏子と作った。あと、2人…。夏子の隣に不思議ちゃんというあだなの谷海香(たにうみか)がいた。夏子は、不思議ちゃんを誘った。不思議ちゃんは、誰も友達がいなくていつも1人だ。といってもいじめられているわけではない。不思議ちゃんは、ふつうにグループにはいった。3人は、そろったが、明日香は、さやかを探した。きっとさやかは、1人だろうと思ったから。
『さやかちゃん?私達のグループにはいらない?』
『えっ?!私なんかがいいの?』
『全然いいよ!』
『ありがとっ』
さやかは、笑った。明日香は、さやかが笑っているところを初めてみたからなんだか嬉しかった。明日香達は、4人グループを作った。他の人達もグループをつくり、1人の人は、いなかった。
『ピンポンパンポーン。今からみなさんを今日泊まるお部屋につれていきます!適当にグループごとにならんで、黒いお兄さん達についていってください!』
『おら、お前ら並べ!』
怖い黒い人の声で、みんながだまり、並びだした。部屋をでて階段をのぼった。階段をのぼって、右折したら、たくさんのドアがならんでいた。一部屋、一部屋に番号がふられていた。301、302、303…と。明日香達の部屋は、309だった。部屋は、6畳ぐらいの大きさだった。部屋には、テーブルとそのテーブルを挟むように、2段ベットが2つあった。テーブルには、夜ご飯が人数分おかれていた。
『ピンポンパンポーン。今からは、自由時間です。でも部屋からは、出ないようにしてください。明日は、朝4時に起床ですよ!明日にそなえていぃっぱい寝ましょうね!あと、机の上においてある食べ物は、勝手に食べてくださいね。では、また明日ー。』
グゥーー
夏子のお腹がなった。
『お腹すいちゃった。みんなたべよだべよ!』
『そだね。』
『いっただっきまぁす。』
机の上には、スパゲッティがおいてあった。まだあたたかかった。みんなは、横においてあった割りばしで食べた。みんな、お腹がすきすぎて、手がとまらなかった。みんな無言だった。明日香が、残り半分というところで夏子は、スパゲッティを食べおわっていた。
『ねぇねぇ…明日もすごろくやるのかなぁ…?』
話しをきりだしたのは、夏子だった。みんな、手をとめた。
『私…しないと思うよ。』
今日初めて、不思議ちゃんの海香がはなした。
『私もそうおもう。』
明日香も不思議ちゃんと同意見だった。
『なんで?なんで?』
なんにも考えていない夏子だった。その時、不思議ちゃんが夏子に説明した。アイテムカードが不思議ちゃんの中でひっかかった。。アイテムカードは、明日使用するとアナウンスの人がいっていた。しかもあんなゲームをしていても何も楽しくないと思う。それに、アイテムカードを使う所など1つもなかった。
『へぇー。じゃあ、明日何するンだろうね。』
『殺しあいじゃない?』
そういったのは、いじめられっ子のさやかだった。
『えっ?』
さやか以外の3人が声をそろえてさやかに耳をかたむけた。さやかは、目を大きくして手で口をふさいだ。
『あの…その…。わっ私ね、映画でこんなやつみたことあるの…。しかも、アイテムカードにかかれた絵は、戦いで使うものばっかじゃない?だから、そう思ったの…。』
さやかは、焦った感じだった。


