AM10:35
桜ノ宮高校生徒会棟4階。
生徒会書記寮。
ノックするがまた返事がない。
もしかしたら防音だからノックは聞こえないのかもしれない。
だとしたら呼び鈴を探せば良いのだが清水は探す気も無いようでまたもやマスターキーを取り出した。
「ちわーす。
新しく使用人になった清水彩ですー。」
扉の向こうにはポカンとしながら清水を見つめる男2人。
並んでゲームをしていたらしい。
「…んだよ~。
全裸野郎の次は今度はホモかよ~。
どうなってんだよ~。」
「違うよ!?ホモじゃないよ!?」
慌てて清水の思考を正そうとする少年。
かなり幼く見える。
ドングリのような目に赤メッシュの入った髪、清水と変わらない背丈。
まるで女の子のような顔立ち。
女装が確実に似合いそうだ。
「つーか…直哉は?
あいつの部屋突破したのか?」
そう尋ねるのはこれぞ肉食系タイプの男。
黒髪をワックスで立て耳に5つのピアス。
カラコンを入れているらしい赤い瞳。
切れ長の目。
「あ~大村は生徒会室で仕事をしてるはずですよ~。」
「はぁ?まじで?」
「えっ!?どうやったの!?本当に!?」
「マジですよ~。
もしいなかったら私歌を歌わなきゃならないんですよね~。
理事長命令なんでお二人も仕事行ってくれますかー?」
清水が最後まで言う前に2人は部屋を飛び出して行った。
余程大村が仕事をしている所が見たいらしい。
「ふんふーん♪ふんふーん♪」
清水がいそいそと掃除を始めようとすると今度は大村が息を切らして戻って来た。
「おい!!
いいか!!お前の言う通りキッチリ仕事してやるから絶対あの歌歌うんじゃねぇぞ!!」
「?ふんふーん♪」
「鼻歌もやめろ!!」
大村が顔を真っ赤にして怒鳴っていると先程の2名が目を輝かせて戻って来た。
「ねぇ彩ちゃん!!
歌って何!?」
「こいつ全く答えねぇんだよ。」
「だーっもう!!
おい清水!!
絶対歌うなよ!!」
「仕事するならね~。」
清水の答えにダッシュで出て行く大村。
それを見て驚きを隠せない2人。
「…お前本当に何やったんだ?」
「彩ちゃん何者…?」
それには答えず清水は掃除の手を止め振り返る。
「あーっと…どっちが生徒会書記?」
「あっ僕だよ!
西岡潤ニシオカジュン!
それでこっちが生徒会長の小野寺雅人オノデラマサト!」
「あっ2人共生徒会なんだ~。
じゃあさっさと生徒会室で仕事してね~。」
その言葉に潤は戸惑ったように雅人を見上げる。
「あー潤。
俺理事長の所行って来るわ。
先に生徒会室行ってくれ。
清水、それは構わないだろ?」
「うぃ~す。
理事長に伝えときますわ~。」
潤はそんな雅人と清水をみて信じられないという表情を浮かべる。
清水を残し部屋を出た雅人は携帯を取り出しどこかに電話を掛けた。
「おい翔カケル。
お前が興味持ちそうな奴が来たぞ。」
『へぇ?どんな子だい?』
「もうすぐお前の部屋に来るだろうからもう少し待っとけ。」
そう言って電話を切ると雅人はくくっと喉を鳴らした。
面白い事になる。
そんな気がしてならなかった。
桜ノ宮高校生徒会棟4階。
生徒会書記寮。
ノックするがまた返事がない。
もしかしたら防音だからノックは聞こえないのかもしれない。
だとしたら呼び鈴を探せば良いのだが清水は探す気も無いようでまたもやマスターキーを取り出した。
「ちわーす。
新しく使用人になった清水彩ですー。」
扉の向こうにはポカンとしながら清水を見つめる男2人。
並んでゲームをしていたらしい。
「…んだよ~。
全裸野郎の次は今度はホモかよ~。
どうなってんだよ~。」
「違うよ!?ホモじゃないよ!?」
慌てて清水の思考を正そうとする少年。
かなり幼く見える。
ドングリのような目に赤メッシュの入った髪、清水と変わらない背丈。
まるで女の子のような顔立ち。
女装が確実に似合いそうだ。
「つーか…直哉は?
あいつの部屋突破したのか?」
そう尋ねるのはこれぞ肉食系タイプの男。
黒髪をワックスで立て耳に5つのピアス。
カラコンを入れているらしい赤い瞳。
切れ長の目。
「あ~大村は生徒会室で仕事をしてるはずですよ~。」
「はぁ?まじで?」
「えっ!?どうやったの!?本当に!?」
「マジですよ~。
もしいなかったら私歌を歌わなきゃならないんですよね~。
理事長命令なんでお二人も仕事行ってくれますかー?」
清水が最後まで言う前に2人は部屋を飛び出して行った。
余程大村が仕事をしている所が見たいらしい。
「ふんふーん♪ふんふーん♪」
清水がいそいそと掃除を始めようとすると今度は大村が息を切らして戻って来た。
「おい!!
いいか!!お前の言う通りキッチリ仕事してやるから絶対あの歌歌うんじゃねぇぞ!!」
「?ふんふーん♪」
「鼻歌もやめろ!!」
大村が顔を真っ赤にして怒鳴っていると先程の2名が目を輝かせて戻って来た。
「ねぇ彩ちゃん!!
歌って何!?」
「こいつ全く答えねぇんだよ。」
「だーっもう!!
おい清水!!
絶対歌うなよ!!」
「仕事するならね~。」
清水の答えにダッシュで出て行く大村。
それを見て驚きを隠せない2人。
「…お前本当に何やったんだ?」
「彩ちゃん何者…?」
それには答えず清水は掃除の手を止め振り返る。
「あーっと…どっちが生徒会書記?」
「あっ僕だよ!
西岡潤ニシオカジュン!
それでこっちが生徒会長の小野寺雅人オノデラマサト!」
「あっ2人共生徒会なんだ~。
じゃあさっさと生徒会室で仕事してね~。」
その言葉に潤は戸惑ったように雅人を見上げる。
「あー潤。
俺理事長の所行って来るわ。
先に生徒会室行ってくれ。
清水、それは構わないだろ?」
「うぃ~す。
理事長に伝えときますわ~。」
潤はそんな雅人と清水をみて信じられないという表情を浮かべる。
清水を残し部屋を出た雅人は携帯を取り出しどこかに電話を掛けた。
「おい翔カケル。
お前が興味持ちそうな奴が来たぞ。」
『へぇ?どんな子だい?』
「もうすぐお前の部屋に来るだろうからもう少し待っとけ。」
そう言って電話を切ると雅人はくくっと喉を鳴らした。
面白い事になる。
そんな気がしてならなかった。
