「はい2分経ちましたよ~。
入りますよ~。」

清水が扉を開くと2名はキチンと服を着ていた。
しかしふてくされた男とそんな男をオロオロしながら宥める女。
かなり空気は悪い。


明らかに清水が原因だが本人は全く気にならないようだ。

「え~っと、どっちが会計の人っすか?」

「…こっちよ。」

清水の問い掛けに女の方が男を指差す。

「ありがとー。 
あんた名前はー?」

「…。」

「まぁいっかー。
じゃあチ〇コ君ねー。」

「大村 直哉オオムラナオヤだ!!!」

「ふむ、大村ね~。」

「呼び捨てにすんじゃねぇよ。」

「まぁまぁ冷たい事言わずに~。」

清水は人の神経を逆撫でするのが得意なようだ。
大村の額には青筋が浮かんでいる。

「てめぇ…!!」

「あっそうだ。
理事長にさー君たちに仕事させるよう命令されてんだわー。
さっさと生徒会室で仕事してくれるー?」

「誰がてめぇの言う事なんか聞くかよ!!」

大村が怒鳴ると清水はニヤーっと意地悪く笑った。

「ほぉ~。
いいよ~。
私は『大村のチ〇コは11センチ♪
日本人の平均は13センチ♪』って歌いながらこの学校掃除してくるね~。」

「ーっ!!!!?行けば良いんだろうが行けば!!!」

大村は清水を睨み付けながらドスドスと部屋を出て行き女もそれを追いかける。

「頑張りたまえよ~。」

清水の声は乱暴に閉められた扉の音にかき消された。

「さーて掃除、掃除~。」

ふんふーん♪と鼻歌を歌いながら掃除をする清水。
その歌は先程の大村の歌だった。