俺たちの間を



春の終わりを告げる、生ぬるい風が通りぬけた。



俺いま、

とわを守りたいって思ってる。




「ありがとう、話してくれて」



言葉だけでも

辛かったこと、苦しかったことが伝わってくるのだから

それを体験したとわは
1人ぼっちの夜を


どうやってこえてきたんだ。



もっと早くに出会えてたら

そんな悲しみを

少しでも軽くしてあげれていただろうか?



俺は 

それが悔しくてたまらなかった。