俺がいまたっている場所の

すぐ隣に立つ家の窓に

彼女はいた。



上半身をのりだし空を見上げている。



少しピンクに見える茶色の髪が

腰までのびていて
緩やかにウェーブしている。


そして透き通るような白い肌。


繊細すぎるひとつひとつのパーツ。


まるで地上にある全ての"美"をみにまとったような。



彼女は下からみつめる

俺に気づき

「まさか人がいるなんて思わなかった。」


とでも言うように


整いすぎた困り顔をみせた。


しばらく見つめあった(?)あと


悲しそうな顔をして
彼女は窓をしめた。