あの日以来俺は
毎日のように彼女に会いに行った。
...と言うより見に行く
といったほうが正しいけど。
今までの女のひととは
違う雰囲気だからかな。
惹かれてる。
これをきっと
一目惚れと言うんだろう。
毎日話しかけようとする俺だけど
彼女はどうやら空にしか興味がないらしい。
俺に気づいても
またすぐに空をみるから。
「今日こそは話しかける!」
俺はいつも彼女がいる窓を見上げた。
「あの ...!」
窓から顔をのぞかせている彼女は
俺の声に気がつきこっちをみた。
「なに?」
彼女は
思ったよりずっと
幼い声だった。


