「いってきまーす」



「しっかり勉強なさいね!
あなたはできる子なんだから!!」



「あーはいはい」



実は最近2週間くらいいってない学校。


そろそろ家に電話がくるかもしれないから


今日は出席しないといけない。




でも学校いくまえに


行きたいとこがある。




昨日適当に遠回りした道を


もう一度歩く。



たしかにおぼえている


この家だ。



上を見上げる。



彼女の姿はなかった。



ちょっと残念。



昨日もっと時間遅かったし

少しまってみようと思った俺は


彼女の家の前にある高い塀にもたれかかった。