相思片愛





しゅんとアキは笑った。



「よし、そんじゃ
 いくかっ ♪」


そういって走り出したのはしゅん。



「結局いくのかよ」



しゅんはこの前、駅前の
ファーストフード店でバイトしている

高校生の佐倉さんに一目惚れした。

(名前は名札に書いてある)



それからと言うもの

しゅんは毎日その
ファーストフード店にいっては
その人に話しかけている。


それにいつも

俺らをつれていくくせに

「お前らは絶対佐倉さんに会わないでくれよな!」


と店の外で待たされる始末。




俺とアキはめんどうだと
笑いながら

しゅんのあとをおった。