大丈夫、というさくらを、俺は強引に腕の中に連れ込んだ。 やっぱり、さくらは小さい。 「つ、翼くん……?」 「さくら好き。すげー好き」 「……あたしも、好き」 さくらの家の前だけど、そんなの気にせずさくらを強く抱きしめる。 ……このまま、さくらと離れたくない、また明日になったら、会えるのに。 一瞬でも、離れたくない。 こういうの……“愛しい”ってことなんだろうな。