・・・

今夜は私も正樹も、

日勤だった為、

共に帰宅し、夕食を食べた。

身の回りの事をし、

ベッドに入った私は、

毎晩のように、正樹に抱かれていた。

・・・でも、

正樹は顔色一つ変えない。

私の事をもう、

愛してなどいないんじゃなかと言うほど。

・・・

疲れ果て、眠りについた私は。

真夜中。

優しい温かな手が、

私の頭を撫でる事で、目が覚めた。

でも、目を開ける事はしなかった。

・・・

「・・・玲奈」

その声は、正樹のもの。

今にも泣き出すんじゃないかと言うほど、

震えかすれた声だった・・・

「お前を・・・

心から愛してるんだ・・・

今もずっと・・・」


・・・え?