桃花side
体育館裏に行くと、既に凌太がいた。
「ごめん！教室掃除、さっき喧嘩しちゃってその話し合いが長引いちゃったんだ」
私が言うと、凌太は首を振った。
「全然大丈夫っすよ。俺が桃花っち呼び出したんすから」
凌太はそう言って、私の方に近づいてくる。
「今日は桃花っちに言いたいことがあるんすよ」
「え？」
いきなり言われて私は戸惑った。
言いたいこと？やっぱり料理のことかな？
それともバスケ関係？
「俺のカノジョになってほしい…桃花っちに傍にいてほしいっす」
心臓が激しく音を立てる。
「凌太…何言ってんの？」
