腕を引っ張られてベッドに倒れる。
ベッドのおかげで痛くなかったけど、急に引っ張られて転がされて。
文句を言ってやろうと倒れるときに閉じてしまった目を開き――
…………ッッ!!
固まる私。
だって、うつぶせから横に向いて文句を言おうとしたら……!
言おうとしたら……!
横にゆるふわがいて……!
一緒にベッドに寝てて……!!
「萌ちゃん……俺、萌ちゃんと一緒にいたいんだ……」
悲しそうな、淋しそうな顔。
潤んだ瞳。
風邪のせいか赤くなった頬。
放っておかれた子犬みたいに、本当に本当にイヤだって顔してる。
でも……固まった私にはそんなこと関係ない!
「や、え、あ、そ、だから、いや、んと」
「萌ちゃん……?」
やっと言葉を発するも、もう自分でも何言ってるのか何言ったらいいのかわからない。
何これ!?何この状況!?なんかもうどうしたらなにしたらあああもうっ!!
「萌ちゃん……顔真っ赤。」
くすって笑ってゆるふわが私の頭を撫でる。
ビクッ!と身体が反応する。
「萌ちゃん……」
ゆるふわの目がまっすぐ私を見る。
よく見るとゆるふわってやっぱり可愛い顔してて、でもかっこいい顔でもあって、って何これえーと!
「萌ちゃん……」
何度も何度も。
ゆっくりと私の頭を撫でるゆるふわの手。
「ふわふわだね萌ちゃんの髪。触ってて気持ちいいなぁ……」
愛おしそうに目を細めて言うふるふわ。
さっきまで寂しそうにしてた子犬が、今度はしっぽを振って喜んでるカンジ。
「萌ちゃん……好きだよ……」
