「……ひとまず、入れば?」
気付けば柵を挟んでの立ち話。
壱吾の提案に、
「おじゃましまーす♪」
苺ちゃんが中へ踊り込んだ。
「(ぐわ~っっ緊張するっ)」
「(……これから何すりゃいいんだ?)」
「おっかし~おっかし~。お腹空いちゃった~。」
建物に向かおうとして、後ろを付いてこない未知子に気付き振り返った三人。
未知子は柵のトコロで顔を覆ってよろめいていた。
「わぁっ、未知子ちゃんダイジョーブ!?」
「…ぁ。うん。平気だよ。私直射日光苦手で、ちょっと熱くて眩暈しちゃったかな。」
浮かべた笑顔さえも儚げな未知子。
薄倖の美少女!!
もはや龍一の胸はバクバク高鳴り過ぎて口から出てきそうな勢いだ。
「それに…」と未知子は続けた。


