そして辿り着いた場所に苺ちゃんはきょとんと首を傾げた。





「……きょーかい?」




教会、デス。苺ちゃん、漢字変換してください。




繁華街の裏手に十字架のついた建物があって、然して広くない敷地に日曜学校とか言われるものか教徒らしき老若男女が賑わっていた。


建物から女のヒトがやって来た。





「あ~。スッキリした!やっぱ週一で愚痴言わないとダメね。あ、壱吾クンお守アリガトね。」




…告解室は愚痴じゃなく懺悔をする場所だ。



女性は壱吾クンの背中から赤ん坊を受け取った。


ちなみに手を繋いでいた子は呼ばれるまでもなく必死の形相で「ママァーっ!!」と叫んで壱吾クンから逃げた。






少女がふふっと笑う。


「ちなみに私もここの信者でさっきは布教活動してただけよ♪」