壱吾クンの隣にはほっそりしなやかな綺麗な女の子。
―――ばかりではなく
右手には五歳ぐらいの男の子、背中には一歳ほどの赤子を背負っている。
まさか、噂は本当だったなんて―――!!!
ばちっと苺ちゃんと壱吾クンの視線があった。
明らか『シマッタ!』という顔をした壱吾クン。
それはまるで
生活に追われて夢も希望も無い御主人、
見栄っぱリで金食い虫の奥さまのお伴でショッピングに繰り出したトコロ、
『もう少ししたら家内とは別れるつもりだから』
と甘いコトを言いながらずるずると付き合ってきた浮気相手と鉢合わせ、
で昼ドラの如き凄惨な修羅場が始まるよ♪な場面っ!
……のよう。
(↑はい。発声練習デス。ガンバレ読者様。)


