パタン 扉が閉まる音と同時に、壱吾クンはものすごい勢いで腕で顔を覆った。 さすがの壱吾クンも今回ばかりは顔にうっすら赤味が差している。 ついでに心臓は活きの良い魚くらいバクバクと跳ねている。 なんだいまの。 なんだいまの。 なんだいまの。 …実は起きていた。最初から。