さて、コチラ―――
壱吾を探して理科室まで来たチェリィーちゃんはこの有様に愕然とした。
さすが、私のライバルだけある花嵐苺。
こんなモッテモテの彼氏がいるなんて……
ぐやじいっ!!!!
しかしここで地団太を踏んでいる場合ではない。
さっさと瀬名壱吾を我がモノにして、苺ちゃんの鼻を明かしてやるのだ!!!
チェリィーちゃんは居並ぶ女子達を押しのけて理科室ヘ突入した。
「イックン~。キャ☆いきなりイックンなんて呼んで図々しかったかな♪私、美木桜子って言うんだけどぉ~、これイックンに食べて欲しいな……って……」


