異口同音の溜息のような声に、チェリィーちゃんは鬼の形相で振り返った。


先ほどまでチェリィーちゃんにデレデレと鼻の下を伸ばしていた男共は、あらぬ方向を見てうっとりと溜息を吐いていた。


その視線の先に居たのは――――






我等が花嵐苺ちゃんである。






おのれ、にっくき天然苺めっ!!


ちょっと顔がカワイイからって、あのおとぼけ女に私が負けるとかアリエネェんだよっ。


つか、世の中の男共めっ、

目は節穴どころか節ナシちくわだろっ!?

いっそ、チョコを吸い尽くした×ッポか!?

あ゛ぁん?







わなわなと震えるチェリィーちゃん。





ふと、ある事を思い出した。







確か花嵐苺にはラブラブの彼氏がいるとか…




いえ、実際にはストーカーしているターゲットですが。