なんか・・緊張するな

傘の中ってこんなにも狭かったっけ



ふと月希先輩を見ると、傘から肩がはみ出ていて
左肩だけ雨で濡れていた


私に気遣ってくれてるんだ・・。



「先輩」


「ん?」


「優しいですね」


「なんだよ、いきなり」月希先輩は、少し耳を赤くした



そんな表情もなんだか可愛くて。
この人が図書委員長でよかった。なんて今更思った




気づけば、マンションにたどり着いていた



「ここが、月希先輩の家ですか?」


「うん。一軒家じゃなくてゴメンね。」


「あ、いえ。」



なんだか意外だな