冷たく言い放ってるけど、心配してくれてるんだよね?


___甘えてみようかな



私は蓮の後ろにまたがり、キュッと服の袖をつかんだ



「もっとしっかりつかまねぇと落ちるぞ」



「・・・。」



仕方なく、蓮に抱きつく形になった



「とりあえず進むから。曲がるとこあったら言って。」



「曲がるとこない。ひたすらまっすぐ。」



「りょーかい」



そう言うと、重々しくペダルを踏んだ



「・・大丈夫?」



「全然。お前が重すぎて。」


「なによそれ。」


「ははっ。うそうそ。」はにかむ蓮の顔は、普通にカッコイイ


その笑顔はずるいよ___