「二段血統って知ってる?」


「ああ…確か二つの血を持ってる奴だろ?」


これは分かるのか…。



「それの一段上だから…?」


私は答えが出るようにヒントを出した。



「三つの血を持ってると…?鈴夏…。」


「ご名答。風珸。そうなの…私は三つの血を持ってるの…。」


私はうなだれた。



「それがさっきのフェアリーだな…。後二つの血は…?」


「ノーマル(人間)、グリット(妖怪)…だけど…?」



「…話し変わるが…咳…治まってねぇか?」


「ああ…フェアリーを出したからね…。耳を見て見なよ。」


私は耳を隠している髪をたくし上げた。