「まぁね…。」


私は少し俯いた。


「…何かあったのか?レイド。」

風珸はレイドに尋ねた。


「フム…鈴夏はあの時ヒールを使ったのじゃが…。」


「魔力が切れちゃって…。」


私も繋げた。



「死んでしまったのじゃ…親達は…。それを見ていた周囲は…鈴夏を責めたのじゃ…。」


「責めた…?」

風珸は目を大きく開いた。



「”人殺し“ってね…ゲボッ…。それ以来、余り信じなくなったわ…。」









…沈黙が続いた。