鈴と風





「…女子に囲まれてるよ…。」


私はしょんぼりした。


「何と!?なぜ故に?」


レイドが尋ねた。




「風珸が私を救うって言ったじゃん?」


レイドは頷いた。


「それのせいで、人気が上がっちゃったの…。」


私はわずかに咳してしまった。


「風邪か?」


レイドは見逃さなかった。



「うん…特には平気なんだけど…。」


私は笑った。










レイドは不安そうな顔をしていた。