「…颶炎の炎…(ぐえんのほのお)。」


鈴夏がそう唱えた途端、めちゃくちゃでっけぇ炎の球が出てきた。


…鎌は背中にくくりつけられてる。もちろん鈴夏の…。









「おい…!!」


いきなり耳元で喋ったレイド。


頭の中がキンキンいってる。



「何だよ?」

俺は耳を手で抑えながら言った。


「先程から呼んでおったわ。それに気付かぬ風珸が悪い。」


睨みながら答えたレイド。













…だから睨むなよ…。怖いんだから…








まるで蛇に睨まれたカエルみたいだ…。