一束になっていた髪は降ろされていた。 黒が更に増したように輝いていた。 額にあった月のマーク…それは星になっていた…。しかも黒くなってやがる…。 瞳の真ん中に燃えるような線が真っ直ぐに引いてあった。 鈴夏の背中から黒い翼が生えていた。 「クスッ…驚いた?私は闇にふさわしいのよ。」 鈴夏は笑いながら言った。 闇にふさわしい人なんかいないんだよ…