「は?」
俺はキョロキョロした。男たちは違うとアピールしている。
…?空耳…?
「貴様…何をキョロキョロしておるのだ?我なら貴様の戦った妖怪だ。」
「はっ?!」
俺は後ろを見た。
「ふん…。我が名はレイド。ソチの世界では、“九尾の龍”だ。」
レイド…。九尾の龍…?
「…九尾の龍…?一尾だけど?」
俺は尻尾をさした。
「アホか?意味だと言ったろう。実際は違うのだ。」
呆れ果てているレイド。
「…そうすっか…。」
俺はポカンとしている。
間近にレイドが近寄っているが、物凄くでかいため、俺は上をみるしかない。
「…鈴夏のこと…我は知っておるぞ?」
レイドが言った。
絶対嘘だ。
俺はレイドを睨んだ。


