「…あと少しで抜けられるんやったら…聞かんな。」


頷いた鈴夏。


「だよね…なら、どうしてあの人は…抜け出したんだろ?」



言いたいことわかった気がするで。


「いくら神の願いでも、それは聞かん。だが…操られたなら別。そう言いたいん?」



拍手をする鈴夏。



「ご名答。そう。操られていたの。そこで、疑問が一つ。あの人は…サキュバス…操られるわけがない。」


あ…そうやな…。


「チャームを使ったのじゃ。」


「チャーム…目の催眠か…。答えたって事はあなた方が犯人なのね?」



しまったとフラット。もう遅いで。