「さてとテスト返すぞ。」 ガリガリの駒崎(こまざき)先生が言った 。 「凄いな…如月、桐谷…。」 …? 「二人とも100点だ。」 …マジか…? 隣の風珸は笑っていた。 「何笑ってんのよ?バカ。」 「お前…バカってひでぇだろ…。学年トップは俺がもらう。」 「別に…奪えば良いだろ…私には関係ない。」 私は頬杖をついてソッポ向いた。 …照れ隠しだとはいえ、厳しいだろうな…。