「鈴香…まだ歌っとるんや…。」


保健室に風珸と来た途端、塔雅が話しかけよった。


「薔薇〜咲き誇る〜君の〜笑顔を〜♪」


何処を見てるんか分からん鈴夏はまだ歌っとるんや…。


手には薔薇…。








「…この歌…。」


「そうやで…風珸…。この歌は…。」



私は深呼吸した。