「どうせ…吹き込まれたんだろ?私を絶望にやれってね?そうすりゃ親に会えるってな?」


「…当たりよ…。」


「返すつもりなんかさらさらないのさ。あいつは自分の欲望で生きてるからな…。」


私は真剣に言った。


「…人質に…されたの…。助けてよ…鈴夏…。」


今にも泣き出しそうな璙雩。


「助けずとも今ココにいるだろ?」


「…え…?」


「この街の何処かにいるさ。あんたとそっくりの妖力だからね。」


「本当…?」



私は頷いた。