「兄さんの元カノは大阪から消えたんだ。」



龍瑚が言った。



消えた…?




「そや…いきなり大阪からいなくなったんや…。オレは鈴香を探してるんや。」


「なら、何で鈴夏に構ってんだよ?」


「そっくりやったからな…。オレのこと知らんも当然やな…。」


辛そうな塔雅。


「…この子…元カノじゃないはずよ…。」



私はポツリとつぶやいた。