今度こそ本当に一息ついた
これでみんなに責められる心配もなくなった
みんなにはありがとうって言われるし
雪降っちゃったけど
バレンタインってやっぱ最高
「小岩さんはさ、
誰かにバレンタインあげないの?」
軽音部の中原くんが突然声をかけてきた
「わ、中原くんか。あげないよ、なんで?」
「なんでって、お「邪魔」
太一が席に戻ってきた
手にはなにも持たず、少し不機嫌そうに
「何? まだなんか用?」
いや、あなたじゃないよ用あるの
「いや、別に」
目をそらすようにして中原くんがそそくさと
離れていった
引き下がるんだ、なんの話できたの。
まあいいや、どうでも。
どうでもよかった、それより

