White Valentine's day



「俺のは?」

ちらっと見ると太一が登校してきた

「もらわなかったらっていったじゃん」

「あることにはあるの?」

一応、となげやりに答える

「じゃあそれ食うなよ?」

「べつにたべないけどあげるって

言ってないじゃん」

ぶすっとしてこたえる

「いいや、絶対もらう

だってみんなうまそーに食ってんだもん」

羨ましそうな目で女の子たちを見る

はぁ、また余計なことした

食べていいって言わなきゃよかった