White Valentine's day



沙紀の手には可愛くラッピングされた

チョコレートコーティングのクッキー

「ありがとー、お返し」

由依は紙袋からガトーショコラを取り出す

「きゃー、由依のだーー

食べていーいっ?」

子供のように喜ぶ沙紀

「フフ どーぞ」

やっぱり女の子はこの空気が好きなのだ

「おいしー」

本当に美味しそうな顔をする沙紀

「ありがとう」

やっぱりつくってよかった、と由依は

嬉しくなった